ローマ人への手紙9章3節
もしできることなら、私の同胞、肉による同国人のために、この私がキリストから引き離されて、のろわれた者となることさえ願いたいのです。(引用:新改訳聖書)
(説教抜粋)
パウロの心にはいつも同胞たち、同国民たちへの想いがありました。同胞とはイスラエル(ユダヤ人)のことです。聖書に約束された救い主イエス・キリストが、イスラエルの人々のところに来られたにも関わらず、彼らの大半がイエス様を約束のメシア(キリスト)として受け入れなかったのです。
キリストを受け入れないイスラエルの人々に対して、パウロ使徒の心は激しく痛み、なくならない悲しみとなったのです。それは神様の心でもあったでしょう。歴史の長い年月を経て、イスラエルを導かれた父なる神様は、最善の時に、ご自分の御子イエスキリストを彼らのもとに遣わしたのです。
しかし彼らが受け入れることができなかったため、その祝福はイスラエルでなかった人々(いわゆる異邦人)へと流れていきました。そうしてクリスチャンたちが生まれたのです。(クリスチャンは、イエスを信じる新しい神の民として、「新しいイスラエル」と位置付けられます。)
今日、彼らの一人でも救いたいと願うパウロの心は、クリスチャンの内にも燃えている心かもしれません。日本はクリスチャンが多い国ではありません。まだまだイエス・キリストの救いが必要とされる人々が大勢いるのです。同胞たちの救いのために心を燃やしたパウロのように、愛を持ってイエス・キリストを宣べ伝えるパウロのようなクリスチャン、そして教会になりたいものです。